他人が必ず、あなたに従う黒すぎる心理術を読了。一部が行動心理学にも踏み込んでいる感じかな。基本は心理分析ができる本を先に読んだほうが体系化される気がした。
- 相手が自分の感情を読み取る場合:言葉の内容は7%、56%が相手の表情から感情や思いを判断する。37%が話し方で決まる。声の抑揚、スピード、微かな震えや調子。特に、声の高低のバリエーションとテンポが感情に関係する
- ディスプレイ・ルール=人間関係を円滑に保つために、私たちは、感情表現をコントロールしている、これをディスプレイルールという。1表情の強度を弱める(減衰)2表出の強度を強める(増幅)中性的な表情で感情を隠す(隠蔽)4経験した感情とは違う物を表出する(すり替え)ただ、つくり笑い(=マスキングスマイル)は誤魔化せない。
- 心理学者ライアードの実験結果によると、つくり笑顔でも、笑えば楽しくなる。
- 自分の心理状態が姿勢を形成している。さらに言えば、姿勢によって心理状態が形成される。確かに、バレリーナってスタイルが良くて、自信あるように思えるけれど、姿勢がいいからなのか。
- 頭の位置と感情が関係する。心理学者ブルによると。興味があると興味の対象の方向に頭が向き、軽蔑を示す場合は頭を下げ、恥の場合には頭を下げたり、顔を背ける。
- 第一印象は"初頭効果”といって、後々まで強い影響力を持つ。「事前情報の効果」によって、会う前から印象は形成されてしまう。それゆえ、初対面では、服装と声に注意を払え、とのこと。
- ノンバーバルコミュニケーションの種類
バラ・ランゲージ=声の大きさ、調子、スピード
ボディ・ランゲージ=表情やジェスチャー、アイ・コンタクト
パーソナル・スペース=違いの距離や話すときの立ち位置の角度、触覚や嗅覚
セルフ・プレゼンテーション=物を用いて自己のアイデンティティーを示す
- スピーチ・アコモデーション。セオリー:互いに好意を持っている場合は会話をするときのスピードや発音、言葉の強さ、休みのいれ方などが互いに合ってくる傾向がある。
- 自己開示=相手への信頼と好意を示している
- 好意の互恵性によって、相手も自己開示しやすくなる。結果として、理解が深まる。好意の互恵性とは、人は自分をすきになる人が好きになる。が、この例外が心理的リアクタンスである。人は自分で自由に選択し、決定したいと思っている。その中で、ある行動を人から強いられたり、選択を拒否されたりすると、選択の自由を奪われたと感じる。こうした自由を取り戻す情動の状態を、「心理的リアクタンス」という。
- 恋人としての恋愛感情(=好意と同意ではない)、友情的恋愛と情熱的恋愛で離婚しやすいのは後者である。相手に親和的・相互依存的欲求を強く持つ。援助欲求や慈悲の気持ちを強く持ち、献身的になる。
- 親和欲求=同じような境遇の(同じ不安・恐怖を感じている)人と一緒にいたいと思う親和欲求が強く働く。トラブルゆえに、二人の信頼関係が強まる、愛が深まる。共に苦労、耐えているという一体感は感情的結びつきを強くする。
- 不協和解消の心理
- 感情を行動に合わせる
- 矛盾を説明する理由を明確する
- 行動に感情を合わせる
- "かわいい"=保護して、世話してあげたい:本能的衝動を誘発する刺激をリリーサー、触発刺激という。顔が丸くて、目が大きい形は動物界におけるモテの一歩。
- 自我関与効果(involvement効果):関係者には好意を持つ傾向がある。会話をすることで、グループに入れることで、親しみやすさを獲得する。
- 心理学者シャクターの唱えた「情緒の生理認知説」:外からの刺激を受けて生理的に興奮している状態と恋愛感情的興奮は同じである。
- マッチング仮説:容姿や教養、あるいは、社会的な評価において、自分と同じような人を選ぶ傾向のこと。この時の評価のレベルとは、自己評価によるもの。
- 心理学者ハイダー「認知的バランス論」
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