2019年4月28日日曜日

問題発見プロフェッショナル 斎藤喜則


Analysis系の知識はこれでなんだかんだ一通り網羅したはず。

(なんだかんだ7冊ぐらい読んできただけあって、俯瞰して「分析とは何か」みたいな話を説明できるようになった。印象として、Thinking系の講座/書籍ってMECEとかLogicの話が世間的に多いけど、視座の話とかManagement implication/Positionの話が欠けてる感じ。)



要約
問題発見とは「あるべき姿」と「現状」のGAPである。
  • 問題の三要素(拡がり、重さ、深さ)を洗い出すことが解決の第一歩になる。
  • そのための思考をするにあたって大事な姿勢が、1) ゼロ・ベース思考 2) 仮説思考

こういった思考の姿勢を大事にしつつ、以下の点に留意して思考をしていく。

  1. 二次元で捉える:x軸とy軸の意味をよく考える
  2. 分析から導かれる意味合いを必ず引き出す:so what? を考え抜く
  3. 定量分析と定性分析を使い分ける:問題の構造やメカニズムを解明する
問題発見のP(あるべき姿を構想する戦略的問題発見の4P):Purpose, Perspective, Period, Position 
(なお、戦略的問題発見に必須なスキルとは、観察力/判断力/分析力/統合力になる)


これらを抑えたら、もう少しテクニカルな話。でも、基本は問題の三要素のどのベクトル軸を深めるかという話に尽きる。

  1. 「拡がり」の中心からGapを生む重要要因を見出す
  • MECE
  • トレンド分析 (傾き[成長率、下落率]、変曲点、面積)
  • +/- 差異分析 (a: 時系列の2地点でのGapを生むFactorを洗い出す b: 他者や業界平均とのGapを生むFactorを洗い出す)
  • 集中・分散分析
  • 付加価値分析(コスト分析)
  • CS/CE分析(バリュー分析)
  1. 「深さ」を捉え、問題を構造的に把握し、具体化する
  • Logic (演繹法と帰納法)
  • Causality 分析
  • 相関分析
  • シェア分析
  1. 「重み」づけを行い、取り組むべき問題の優先順位をつける
  • 感度分析
  • パレート分析
  • ABC分析(BBCのPPMやGEのポートフォリオ管理マトリックス)
  • ピーク分析





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