フェルミ推定の第一人者である、細谷さんの書籍。非常に論理的かつ包括的にまとまっている良書でした。結局、フェルミ推定を通じて、以下の能力が鍛えられるから非常に頭脳の訓練には有効だという主張を述べています。
- フレームワークを用いてモレなくダブりなく考える力
- 対象とする課題の全体像を高所から俯瞰する全体俯瞰能力
- 捉えた全体像を最適な切り口で切断し、断面をさらに分解する分解能力
フェルミ推定自体のフローは以下の流れになる。
- 全体→部分への視点移動
- 切断の「切り口」の選択
- 分類
- 因数分解
- ボトルネック思考
その際のアプローチ方法でこそ、地頭の差が如実にわかる点になる。
- 地理的アプローチ=1m2あたりの電柱本数
- 供給視点アプローチ=世帯あたりの電柱本数(供給側・需要側から考えるアプローチは訓練しないと意外と身につかない)
フェルミ推定を活用して抽象化思考力を鍛えられるか?>Yes
- モデル化
- 枝葉の切り捨て
- アナロジー
仕事における能力を分解すると、以下の三次元に分解でき、Xの考える力は今後重要度が増していく。
- X:考える力「地頭がいい」
- Y:対人感性力「機転が利く」
- Z:知識・記憶力「物知り」
では、その地頭力を定義して、分解するとどういった能力の集合体なのか?
- 知的好奇心:これが全てのベースとなる
- 論理的思考力:左脳による積み上げる思考のことを言う
- 直感力:右脳による閃きとも言われる
- 抽象化思考力(単純に考える)
- 具体⇄抽象の往復
- モデル化
- アナロジー(類推)
- 抽象化する
- モデルを解く
- 再び具体化する
- 枝葉の切り捨て
- フレームワーク力(全体から考える)
- 絶対座標と相対座標
- 座標系=視座・視点(+視野)
- ズームインの観点移動
- MECE
- 適切な切り口(軸)の設定
- 全体を俯瞰する
- 切り口を選択する
- 分類する
- 因数分解する
- 再度俯瞰してボトルネックを見つける
- 仮設思考力(結論から考える)
- ベクトルの逆転
- 前提条件を決める
- 「タイムボックス」アプローチ
- 仮説を立てる
- 立てた仮説を検証する
- 必要に応じて仮説を修正する
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