2018年7月15日日曜日

戦略策定概論―企業戦略立案の理論と実際 波頭亮


久しぶりに読み返した。就活時に、某コンサル勤務の人に勧められて読んだ本。




戦略策定概論―企業戦略立案の理論と実際

当時は知識として読んだ程度でしたけど、やはりコンサルファーム出身だけあって、定義付けがシャープ。

戦略の歴史的経緯を軽く踏まえた上で解説しているから、戦略立案の時に、結局「何の観点から考えればいいんだっけ?」という問いにも対応できる。

戦略の条件は、以下である。
必要条件
十分条件
Objective
Actions
Competitive
Integrated
Advantageous
Sustainable
そして、戦略を策定する際には以下の思考プロセスを踏めばよい。

  1. 分析=収斂
  2. 発想=創造
  3. 具体化=制御
また、戦略論の相違は以下。
M.ポーター:競争相手に対する自社の競合優位性をいかに形成し得るかという観点から事業展開活動のパターンを集約したもの(競合優位性)
P.コトラー: 自社の市場におけるPositionという切り口とそのPositionに応じた合理的な戦略類型を整理(市場内のポジション)

Product life cycle: 事業の成長段階という時間の流れに着目し、成長段階毎に一般的に適合的な戦略のタイプを分類(事業の成長段階)

戦略代替案の評価も以下の観点に気をつける。

  1. 効果の大きさ
  2. 必要な経営資源
  3. 有効性の期間
  4. ダウンサイドリスク
上司によく言われるけれども、「戦略のフレームワークを知っているのと使いこなせるには明確な差がある」というのは本当にそう。簡単だからこそ、呼吸できるかのように使いこなせるところまで引き上げる。

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