2018年6月28日木曜日
運を支配する 桜井 章一/藤田 晋
読了。
運を支配する
まあツキとか運とか実力のうちといわれるけれども、「運」をコントロールするのはとても重要だと思っている。特に20代以降は。なぜなら、人生、他人が敷いたゲームではなく、自分が切り拓くゲームになった瞬間、この「運」が占める割合が大きくなるからだ。
麻雀プロと企業経営者による対話形式で書かれているが、人生もやっぱり勝負所で負けてはいけない。そして、踏ん張り所で踏ん張れるかが、勝負の分かれ目だと。
2018年6月24日日曜日
本当は脳に悪い習慣、やっぱりいい習慣 瀧靖之
読了。
本当は脳に悪い習慣、やっぱりいい習慣
脳の報酬系(ドーパミン)を刺激する習慣が、人間の習得能力を高める。その原動力が好奇心。また、脳の扁桃体が快楽、不快の感情を司る。神経の成長と修復はアミロイドβたんぱくによって成り立つ。
これって結局、「XX先生が好きだから英語が得意だった」「塾のクラスが面白かったから数学の勉強を頑張った」「パパが学者だったから、物理に熱中できた」など、好奇心以外の副作用によって、その分野の習得能力に差がでることを説明している。つまり、好奇心がわかない分野は、1)好奇心が湧く要素と結びつける、2)好奇心以外の快楽の感情を実感できる環境整備をする、に尽きる。
また、以下の分野はストレングスファインダーでも語られていた部分。何かを新しく習得するには、脳の神経細胞を接続させる必要がある。これは、ストレスがかかり、脳のエネルギーを消費するため、年齢を重ねるごとに習得能力が衰えていくメカニズムである。
脳の可塑性:発達段階の神経系が環境に応じて、最適の処理システムを構築するため、ニューロンの回路の処理効率を高め、使われない回路の効率を下げる現象のことをいう。
海馬:ストレスによって、これチゾールなどのストレスホルモンを発生する。これが、神経新生の邪魔をする。
そう思うと、残り数年が勝負なんだろうな。
2018年6月23日土曜日
世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか? ケン・ベイン
読了。
世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?
教育ママとかにウケが良さそうなタイトルですね...
ポイントは以下になります。
- 内発的動機に支えられ学習を継続しよう
- 脳には2つのある「スポックの脳(=記憶、思考、判断を担当するシステム)」「ワニの脳(=扁桃体=Fast thinking)」ことを理解しよう(c.f.「喜びの脳」とは、人生における喜びを見出すことであり、これこそが、あらゆる困難をも乗り越える原動力になる。)
- フレームングを用いてリフレーミングを行おう
- 自己効力感を自己との対話を通じて、高めよう
- 反省的判断力を養おう
- 構造化して物事を把握しよう
- 歪んだ自尊心(XX大学卒業だ/YY会社に内定した)はゴミ箱に捨てよう
- 自己への思いやりが創造力を生む
- より高い目標がさらなる高みへ連れていく
- 記憶力を高める効果があるから、積極的に取り組もう
- 読書をしたら、要約をして、それを用いて認識活動を行おう
一番、ぐっときたのは、
- 心を揺さぶるものを見つけよう
2018年6月2日土曜日
人間は、治るようにできている 福田稔
いやー名著きました!!
人間は、治るようにできている
元々外科医だったが、現在は東洋医学の思想を用いて刺絡療法を専門にした福田先生の著作。西洋医学は基本的に部分最適化の思想で治療を行っており、アスピリンの開発から飛躍的に進歩した歴史がある。例えば、抗生物質の開発の歴史がまさにそう。他には、糖尿病に対するインスリン注射、アトピーに対するステロイドなど。
それに対して、人間の身体はもっと複雑かつ繊細にできており、その本来持つ自然治癒力を引き出す、全体最適化の思想が東洋医学。共生する微生物を活かして生きていく、東洋医学の思想が大事。こちらに立つのが、福田先生。そして、これはギリシャ時代から2000年以上の歴史がある。
というわけで、「西洋医学の部分最適思考だけでは、健康は手に入らない」というのが福田先生のポジション。
以下が本文から役に立つ知識になります。
以下が本文から役に立つ知識になります。
- 基本、人間の身体は免疫力によって支えられており、自律神経が免疫力を司っている。その自律神経バランスは、白血球のリンパ球と顆粒球の比率で決まり、35~44%が適切な値。自律神経は交換神経と副交感神経から成り立ち、副交感神経は、女性らしさを生み出すホルモンの司令塔。実際に、女性の血液を見るとリンパ球の比率が男性より3%多い。>この自律神経の乱れがホワイトカラー労働における過労死の原因です。
- 顆粒球は体内で細胞を傷つける活性酵素を放出。なお、活性酵素が老化の原因となっている。>活性酵素はストレスとも関係が深い。毎日ストレスなく幸せに生きるのが大事です。
- グリチルリン剤(漢方の甘草)は副交感神経を上げる。>甘草の効果の背景はグルチルン剤なんですね。
- 姿勢、鼻呼吸、頭寒足熱の生活の重要性が人間の健康を司る。
- 腹腔(ふくくう)内には自律神経にかかわる神経業が存在しており、手術をするとそれが傷つき、自律神経が乱れる。つまり、ホルモン療法は免疫障害を生み出す。
- 瞑眩によって人は回復する。高熱、皮膚からの毒素の排出を伴うが、人間が持つ本来の治癒力の現れである。なお、この瞑眩は江戸時代から病気の回復傾向として記録されているぐらい自明な現象であった。
- 江戸時代の医者 - 海原益軒・水野南北・岡田茂吉・後藤良山(1659~1733)
要は、TVや雑誌、ベストセラー書籍の健康本は、基本クソってわけですね(笑)
ちなみに、芸能人や美容系に敏感な方が、整形手術後、鬱になったり、身体にガタが来る理由が「腹腔内の損傷による、自律神経系の永久的な乱れ」なのは知らなかった。
東洋医学、奥深いですわ。
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