読売新聞の経済部に配属された記者が、これまでの取材メモから出世の法則をまとめた書籍。
いつの時代も組織に属する以上、出世に関わるソフトスキルは必須になります。外資系の会社組織に属していても、権力構造が原因で組織全体の論理が異なるだけな気がしています。
鎌倉時代から唱えられる「御恩と奉公」ですが、奉公をしても御恩を与えられずに、裏切られる/組織の犠牲になることもあるので誰に献身するかの見極めが鍵なんでしょう。ジョブ型組織構造なのに、メンバーシップ型組織文化な会社だと「ババを引く」場合、能力があったとしても、その会社の人事サイクル分の期間は(金銭的に)報われません。同時に、「ラッキーカード」を引いたように思えても、待遇に反映されずに承認で対処される落とし穴もあります。
社内政治は相対的に決まるわけです。絶対的な基準なんか存在しないですし、人事制度なんて例外はいくらでもつくれるもんです。規範から距離を置いた組織人の生き方には、それ相応のリスクを背負う構造になっているんでしょう。
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