2020年10月17日土曜日

コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法 名和高司

 

読了。基本的なフレームワークの紹介にとどまらずに、実際はどう利用しているかまで踏み込んで説明している。ポーターのファイブフォースやBCGのPPMマトリックスが、構造主義から来ている点を解説し、その限界を指摘している。要は、ポストモダンの時代が科学技術の進歩によって駆逐されたのが、経営の世界でも当たり前になっている。脱学習(Lean startup, U理論)がなんで注目されているかの背景もわかった。


  • Flip the coinではなく、現象を引き起こしている本質的問題を明らかにすること=問題を構造化する
  • Why not yet? (なぜ、それがまだできていないのか?)に対する解を出せているのかが肝 




が、「適切な論点を設定する点と正しい軸で構造を規定する点」はまだまだサラリーマンで生きていくには十分すぎるスキルなんでしょう。週末に、今やっていることに疑問を持って一歩引いてみてみること、学んだことや疑問に思ったことを書き留めることは、さっそく実践してみようと思いました。


2020年10月3日土曜日

ネットビジネス進化論 何が「成功」をもたらすのか 尾原和啓

 

2000年から20年間のネットビジネスを体系化した本になります。尾原和啓さん自身のキャリアがネットの最前線に張っていた方なので、肌感覚と説明が一致します。ただ、最新の情報は取り込めていないです。

  • 基本的な戦略は、「純粋想起」の入り口を抑えることで、Winner takes allといった勝者になれる(to C系のAdはめっちゃ大量に流す理由はこれが背景ですね~)
  • コストとして払っている対価は以下に分類される
    • 情報そのものの価値
    • すぐに情報が手に入る価値
    • 不安なく正しい情報が手に入る価値
  • 機能価値から感情価値に移行が起きている
  • Attention economyでいくのか、Intention economyでいくのかを決めるべき
  • サブスクリプション
    • Unit economicsを考える。LTV(Life time value)>CVC(Customer acquisition cost)になるところまで、広告宣伝費をぶっ込める。
  • 新規事業を成功に導く要因 by ビル・グロス
    • Idea: 28%
    • Team: 32%
    • Business model: 24%
    • Funding: 14%
    • Timing: 42%

最後の「結局、波に乗れるか」は、本当どこかしこでも言われているので、真実なんでしょう。まだビッグウェーブが来ていない私は、今後どうすればいいんでしょうか......(笑)


Hooked: How to Build Habit-Forming Products

This book was written almost 10 years ago. Yet it still prevailed his concepts well implemented into a lot of successful products. Based on ...