2018年12月2日日曜日

意思決定のための分析の技術 後正武


意思決定のための分析の技術を読みました。分析に関してまとめた本です。たまに、こうやって分析の本を読むと、日ごろの仕事で使用する思考パターンが如何に偏っているかを実感します。MCKの人が書いた書籍なのでMECEに分析を分析しています(笑)

事業会社にいる以上、絵に描いたモチにならにようにするために、個人的に意識していきたい点は「マネジメント・インプリケーションを考えて分ける」点と「総資源の配分」という観点です。

現職だと、あんまり「分ける」ことに意識をしないのですが、売上高ひとつにとってもどう分解するのが一番適切かを訓練しないとダメですわ。日々の業務でそういう頭の使い方をあんまりしていない。

「渋谷駅のアイスクリーム屋の売上高を伸ばすには?」
「ヤマダ電機の売上高を1.2倍にするには?」

やっぱりサラリーマンこそ、こういう思考の基本をおろそかにしてはいけないですね。



いつものようにまとめです。

1) 大きさを考える
- Order of magnitude(大きさの程度)を考える
- 総資源の配分を考える

2) 分けて考える
- MECEに分ける
- 四則演算のうち、足し算、引き算、掛け算をしっかり意識する・切り口の軸を明確に意識する
- マネジメント・インプリケーションを考えて分ける
- 全体を把握して、検討対象を正しく位置づける
- 多元の要素を考える

軸が二つ以上の多元になるとき
a) 一分野を絞り込み、その中で二元の要素を考える
b)二元分析の上に三元目の指標を載せる
c)割り算をする
d)多数の要素をより大きな二軸に集約して考える
e)多元回帰などの数学的処理法を用いる

3) 比較して考える
a)できるだけ同じものを比較すること
b) 異なるものを比較するときは、意味がありかつ比較できる指標を探すこと
c)似たもの同士を比較する場合も、同じ要素と異なる要素を正しく見分け、異なる部分の影響を勘案しつつ合理的な比較を心かける
- 比較のための枠組みを工夫する

4) 時系列で考える大きな流れ・変化を読む
- 変曲点に着目し、兆候を読み取る
5) バラツキを考える
6) プロセスを考える
7) ツリーで考える
8) 不確実・ファンタジーな課題に積極的に取り組む
9) 人間の課題に積極的に取り組む 

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