2018年10月21日日曜日

アイデアのつくり方 ジェームス W.ヤング



最近、仕事でちょっとうまくいった土台となった名著を紹介しましょう。読破して半年ぐらい経ちますが、改めて古典の威力を思い知ってます。

アイデアのつくり方

広告代理店のストプラとかマーケティングを含む経営企画関係職の人は読んでないとアウトです。そもそも広告業界の人でこういった名著を読まずにいるのもヤバいです。この本はAmazonのコメント欄にもあるとおり、米国最大広告代理店のトップが描いた名作です。
アメリカの最大の広告代理店・トンプソン社の最高顧問であった、著者が書いた本ですね。広告代理店協会の会長も務めたことがあるようです。まず、驚いたのは増版の回数。1988年に初版が発行されたようですが、2017年までに70回も増版されています。
内容は、「アイディアってそもそもどうやって生み出すのか?」という問いに対する解があります。資格業じゃない職種(クリエイティブとか企画)は、先天的なセンス有無で決まりそうに見えますが、実は「圧倒的な情報量とその解釈で質が決まる」わけです。



クリエイティブ系の職種って他の資格で守られている職種よりも勉強がいらないように見えますが、ホワイトカラーである以上、そんなことないです。というのも、「アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ」であって、その再現性を高めるために知識を仕入れるのは十分条件ということです。。優秀な広告代理店とかマーケターになるために、先輩から「よく遊べ!」とか、「合コンいけ!経験をしろ!」とか言われる背景は、実はこういった考え方があったわけです(と私は解釈しています)。

結局、21世紀の職業は基本的に、米国のロバート・ライシュが提唱するように「シンボリックアナリスト」を目指して勉強するのが一個の正解なのかもしれません。



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