経営学で言う戦略論をまとめた本。一応、学部時代は経営学専攻だったので、少し馴染みのある話でした。
なぜ「戦略」で差がつくのか。
この著書の定義によると、
戦略とは、「目的」達成のための「資源」利用の指針である。
そして、戦略で差がつくポイントは以下の3点。
- 目的の解釈の仕方
- 資源の解釈の仕方
- 相対的に資源の数的有利をもたらす分母の区切り方
個人的に重要な点は以下かなぁと。
- 戦略立案=知的な思考プロセス:再定義された目的とそれぞれの局面に対して補完と相乗を考慮しつつ、リスト化された資源をあてていく
- 実行計画と資源の連鎖:得た知見は次回の戦略立案時において資源になる
- 経験の概念化:BusinessやMarketingといった概念作業の中では、経験の概念化が複雑な現象であるビジネスを簡潔に見通す視点を提供する
- 仕組みの理解による再現性の向上:固有の状況に根ざした特定の知見は、汎用性をもって一般化され、再利用可能になる
ちなみに、最後のほうに、戦略計画学派(アルフレッド・チャンドラー)、創発戦略学派(ヘンリー・ミンツ・バーグ)、ポジショニング・レビュー(マイケル・ポーターなど)、リソース・ベースト・レビュー(ゲイリー・ハメル/C.K.プラハード)、ゲーム理論学派との関連性も述べてありました。
いやー「戦略を立案する」って結果としてはシンンプルだけど、プロセスとしては奥が深いなぁとつくづく思います。
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