2018年8月25日土曜日

日本人の精神と資本主義の倫理 波頭亮


ちょっと教養をあげるような本、日本人の精神と資本主義の倫理 を読破しました。
これからの日本を生き抜くためにも結構いいことが書いてあった。



まとめると、


  • 戦後の日本は経済的繁栄と勤勉さが強く結びついて成り立っていた。というのも、日本には宗教が戦後から消えたから。そのため、唯物論的経済至上主義が日本を支配している状況である。(アメリカはプラグマティズム経済に基づくシビアな世界のバランスを取るべく寄付を軸にしたピューリタリニズム/クリスチャニズムが根付いている社会)が、平成に入ってさらに「勤勉」であることの価値までもが下落している日本はマズいと警報を鳴らす。



  • 日本はピア・プレッシャーが強い社会であり、平均へひきずり落とされる/大衆の大衆性に迎合する/大衆のご機嫌取りを優先することが散見される。そして、この対抗軸が存在しないため、単一原理へひきずり込む恐怖がある、と筆者は述べている。良い例が、テレビのコメンテーター。タレントがあーだこーだ政治だ経済にコメントすることに我々国民は違和感を抱かない。なぜなら、小さい頃からそういう画像を見て洗脳されてきたからだ。構造的には、テレビ関係者が「視聴率が取れていればいい」、売れていれば正義という拝金主義な考えだからである。ここにも国民の大衆迎合のフィルターがかかっており、筆者は懸念を示している。



  • 社会の健全化において、リーダー層は、自己の欠点を見つめ乗り越える、自己の欠点を抱えていることを認識し闘争することが求められ、無条件の肯定を期待していはいけない。「自分とは関係ない、と突っぱねて我が道をいく強さ」が必要とのこと。


くっそ納得できますw
仕事でも、そういった見えない同調圧力に悩む女性の声をよく聞きます。はい。日本女性は優秀なので、そんな男尊女卑な業界とか同調圧力を求められる会社に行かずに、もっとリベラルなとこにいけばいいのにと思いますけどね。

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