現在、UCLAのビジネススクール教授を務めているジム・ステンゲル。
元P&GのCMOを務めた経験から、ブランド経営を行う企業のうち、より高次な成長を遂げたブランドの共通点を抽出した本。
本当のブランド理念について語ろう 「志の高さ」を成長に変えた世界のトップ企業50
なんと調べると、ちゃっかりTED talkにも出演している(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=pNzIiMrkktU
「企業理念とかって宗教チック」と懐疑していた時代もあったが、最近は企業理念が企業の全社戦略に与える影響力を少しは理解できるようになってきた。
やはり企業が(将来の運命を懸けた)選択をしなければならない際に、理念に立ち返って意思決定を行うことはよくあることで、意思決定の軸としては巨大な影響力を持つ。それもそのはずで、企業の存在意義を示すのが理念だから。これはブランドも同様。
ちなみに、この著者、5つの基本的価値に関してはすごく良いことを言っている。彼に言わせると、この価値が人間にとって大切な5つの基本的価値になる、と。
1. 喜びを感じさせる
2. 結びつくことを助ける
3. 探究心を刺激する
4. 誇りを掻き立てる
5. 社会に影響を及ぼす
ブランド理念の木はちょっと複雑なゆえ、一言だけ述べるとすると、ブランド理念の木の一部である「差別化のポイント:情緒的・合理的恩恵の提供」に関しては、マーケティングの施策精度で差が出るところだと思う。
そして、この情緒的な恩恵の提供の度合いを生み出すために、仮にマスの価格帯の製品であっても、消費者の情緒を揺さぶるクリエイティブと消費者に対して適切なメディアチョイスの組み合わせが必須かと。そうでないと、価格競争に巻き込まれて消耗戦になってしまうわけで。。。価格もマーケティングの一要素なわけですが、この価格の正当性を付与することがマーケティングが果たすべき役割の一つ。
やはり何事も奥が深いですな〜
頑張ります。
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